2010年10月29日金曜日

香功初級功 正功7 左転乾坤(さてんけんこん-ツォーツアンチエンクン) 正功8 右転乾坤(うてんけんこん-ユーツアンチエンクン)

左転乾坤は球を左に回すという意味で、天地が左に回るという解釈もあります。

前段の風擺荷葉と同じように両手を向き合わせたまま、今度は自分から見て反時計回りに楕円形を描くように手を回します。
腕を伸ばさないようにして、肘を中心にして回します。

指導の先生と向き合って練習するときなど、先生の動きの同じ方向に回してしまうと逆になるので注意してください。
左右に動きのある場合、この光景はよく見られます。
香功を指導する場合、先生は途中で後ろを向いて、方向を確かめてもらうようにするといいですね。

次の右転乾坤は回す方向を逆にします。自分から見て時計回りになります。

以上。

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2010年10月28日木曜日

香功初級功 正功6 風擺荷葉(ふうはいかよう-フォンバイフォーイェ)

風が蓮の葉を揺らすという意味の動作です。

脇をかるく締めて両手をへそのあたりの高さで向き合わせます。
拉気の時の開合の最初の位置と同様ですが間隔は20センチくらいで、すこし広めでしょうか。
そのままの手の形で左へ45度、右へ45度と水平に動かします。これも36回。

最初の金龍擺尾と似た動作で、手が付いているかいないかの違いです。

でも、このわずかなての違いで体に感じるものがずいぶんと違います。
これは長く続けているとだんだんわかってくるもので、簡単な動きなのに香功の功法としての質が高いことも実感するでしょう。

続けていくことで「気感」も養われます。
すでに他の功法で気功をしていた人たちの中には、すぐに感じるこの気感に驚く人も多いです。

以上。




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香功初級功 正功5 鉢魚双分(はつぎょそうぶん-ポーイースァンフン)

この動作名称は鉢に入った魚をふたつに分けるという意味で、動きはこの前の菩薩撫琴の動きの手のひらの向きを変えただけのものです。

これも手の全体は動かさずに前腕だけの動きになるように注意しましょう。

香功初級功の動作は、前腕の動きがだんだんと全身に伝わるような仕組みになっています。
ですから36回繰り返すと言うことなんですね。
繰り返していくうちに気も通っていきますし、筋肉もそれぞれの動きに対応した部分がほぐれていくようです。

また動きの速さは厳密に決められてはいませんが、皆さんどうしても無意識のうちに早くなる傾向にあるようです。
現代人が時間に追われているせいもあるのでしょうが、ゆっくりと動くことを心がけるといいでしょう。

以上。





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香功初級功 正功4 菩薩撫琴(ぼさつぶきん)

菩薩が湖とを撫でるというような意味の動作です。双手撫琴(スァンソウウーチン)とも呼びます。タイトルと違う名称で中国語の発音がカタカナで書いてあるものは、中国で普及させるときに仏教色を廃した名称なので、最初に田瑞正老師から香功を習った林茂美先生はこの名称を使っていました。

この動作は両手を下に向け指先を前にして、みぞおちあたりの高さで手を左右に開くもので水平に開合します。
前腕だけ動くようにして、上腕は動きません。また手首も動かしません。

テーブルを拭いているような感じで動かすといいと思います。

これも36回繰り返します。

香功初級功 正功3 仏塔飄香 (ぶっとうひょうこう)

仏塔飄香は仏塔から香りが漂うという意味になりますが、別に八字飄香 (パーツーピャオシャン)とも呼ばれる動作で、おもに八の字を描くように動きをしますが、この動作だけ変則的でふたつの動きを行います。

まず、準備功で行った拉気と同じように胸の前で開合の動きを5回行ったあと、八の字を描きます。

だいたい胸の前で手を近づけて、手を開きながら下げます。ですから手は肩より上がらないようにします。そして下げた手はひっくり返らないように手のひらは下を向きます。

また手は体から同じ距離を保つようにして、後ろへ振らないように注意します。

36回のうち、開合を5回行いましたから、この八の字を描く動きは31回になります。

2010年10月27日水曜日

香功初級功 正功2 玉鳳点頭(ぎょくほうてんとう-イーフォンテェントォ)

鳳凰が頭を下げる、頭を撫でる、というような意味です。

手の指をピッタリと付けて手のひらは少し空けて「虚」を作るのは金龍擺尾と同じなので、流れるように動作が変わります。


今度はこの手を上に上げ、下腹部まで下げる動作を36回繰り返します。
肘の位置が動かないように、腕の先だけ動かすようにしましょう。


肘を支点にして、手の先が弧を描くような動きで上にいったときの指先は上を向き、下におろした時の指先は下を向くような動きになります。


バスを待つとか、ちょっとした時間があるときに、この動作だけやってもいいということです。この動きならあまり目立ちませんから(笑)。


功法としての香功は、きちんと最初から最後までしなければいけませんが、ここで使われる「繰り返しの動作」は手の動きが自然に全身に気が回るようになるものなので、ひとつだけでもそれなりの効果はあるのです。





香功初級功 正功1 金龍擺尾(きんりゅうはいび-チンロンバイウェイ)

ここからが正功になります。

金の龍が尾を振るという意味の動作になります。

胸の前で両手の十本の指を合わせて合掌します。手のひらはつけないで少し開き「虚」の状態にします。
手の先をみぞおちあたりで前に向け、左から左右に36回振ります。
角度は45度くらい。

腕だけの動きで前腕の動きが上腕に伝わるようにします。
手の位置は高すぎても低すぎてもいけないので、肘の角度が90度になるようにしましょう。